足関節捻挫

  • 階段で躓(つまづ)いた
  • 走っていて挫(くじ)いた
  • ジャンプの着地時に捻(ひね)った
  • 段差を踏み外した
  • 転んだ時に痛めた

足を捻挫してしまった...

「捻挫」とは、捻り挫いた際に関節を構成している靭帯や腱・筋肉などを伸ばしてしまうことで、

スポーツによる怪我では一番多いものです。

 

【 症状 】

・足を着くと痛い

・足首が腫れる

・くるぶしの周りを押すと痛い

 

 

【 捻挫の分類 】

○内反捻挫:足首を内返し(足の裏が内側を向く)                     に捻る

 

○外反捻挫:足首を外返し(足の裏が外側を向く)                     に捻る

 

 

 

 

足関節捻挫は、内返しに捻りやすいため、内反捻挫の方が多く発生されます。

それは 、骨や靭帯・関節の構造により、外側よりも内側に良く動くようになっているからです。

そのため、一番多く見られるのは、

前距腓(ぜんきょひ)靭帯の損傷

言われています。

 

 

 

【 捻挫の程度 】

程度も個人差はありますが、一般的に損傷した程度によって大きく3つに分類されます。

 

1度捻挫:靭帯が伸びる程度。痛みも腫れも少なくなります。

2度捻挫:靭帯の一部が断裂。痛みや腫れが出ます。

3度捻挫:靭帯が完全に断裂。関節も不安定になります。

 

すぐに病院に行けない時は、どうしたらいいの?

応急処置の「RICS処置」は、損傷した部分のダメージを最小限に抑えるための方法です。

 

Rest (安静)

まずは、安静。動かしてしまうと、回復が遅れてしまいます。

Ice (アイシング)

冷やすことで血管を収縮させ、腫れや炎症を抑えられます。

保冷剤や氷水を入れた袋などで、患部を冷やしましょう。長時間冷やしすぎると、凍傷になる恐れもあるので、タオルなどで包み、15分くらいを1回として患部の様子をみながら、数回冷やしましょう。

Compressesion (圧迫)

テーピングや弾性包帯で適度な圧迫を患部に与えることで、腫れや炎症を抑えます。

Slevation (挙上)

タオルやクッションを使って、患部を心臓より  

高い位置に挙上することで、重力を利用し、

腫れや炎症を抑えます。

 

 

 

捻挫をした直後は、冷やすことが大切です。

お風呂で温めたり、マッサージをしてしまうと、血流が良くなり、さらに腫れや炎症が強くなってしまいます。

だいたい3~5日くらいは冷やし、その後は患部を温めて血流を良くすることで、治りやすくなります。

 

 

治療法としては、固定をして、安静にすることが基本です。

痛みがあるうちは、無理に動いたりしようとすると、治りが遅れたり、慢性的な痛みになってしまいます。

テーピングやサポーターなどで、足首を固定することで、再発予防をすることができます。

 

 

 

  

 

 

「たかが捻挫、されど捻挫」捻挫を甘くみてはいけません!!

足関節捻挫は、しっかりと治療をすれば治すことができます。

しかし、治療を中断したり、適切な治療やケアが行われていなければ、次のようなこともあるので注意しましょう。

 

再発、捻挫グセ

痛みや腫れが引いたら、治ったと思いがちの人がみられます。

しっかりと治さないままでスポーツや仕事などで今まで通りの負荷をかけてしまうと、また捻挫が起こりやすくなってしまいます。

 

変形性関節症

足関節の軟骨が損傷して炎症を起こしている状態です。

捻挫をした後に、足首の靭帯が緩み、関節が不安定になると軟骨にも傷がつきやすくなってしまいます。

それが、変形性関節症に繋がります。

 

 

足の捻り方によって強く力が加われば、靭帯損傷でけでなく、剥離骨折にも繋がる可能性があるので、一度は病院へ行きましょう!!

 

 

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執筆者:柔道整復師
さつきが丘接骨院・整体院 代表 大谷 尚夫

さつきが丘接骨院・整体院 代表 大谷 尚夫

開院当初より約三五年、常に向上心を持ち患者様のニーズに応えて誠心誠意真心こめて施術する事をモットーにやってまいりました。
時代の流れで外傷の診れない接骨院が増える中、さつきが丘接骨院では長年の経験と実績があり、しっかりと外傷(ケガ)が診れる接骨院として自負しております。

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