シンスプリント

  • スネが痛い
  • スネの内側が痛い
  • 走ると痛い
  • ジャンプをすると痛い
  • 鈍痛がある

我慢はダメ!! 早めの治療が早期回復に繋がります。

たいていの人が骨に痛みを感じる表現をしますが、痛みの元は骨を覆っている骨膜が炎症を起こしています。

 

「シンスプリント」の正確な診断名は...❝脛骨過労性骨膜炎❞といいます。

 

14歳~18歳くらいの方に多く、部活で走り込みジャンプが多い人になりやすいです。

特に中学生になると、急に運動量が増えたり練習環境の変化によって発生することが多くなります。

 

痛みの部位は、下腿(すね)内側に位置する脛骨の下方1/3に発生します。

 

 

《 なぜ、シンスプリントになるのか? 》

足部にはアーチ(土踏まず)があり、これが機能すれば衝撃を吸収してくれますが、このアーチが潰れてしまうと衝撃吸収がしっかりと出来なくなり、さらに骨の配列が崩れ足底から関節や下腿部の骨、筋肉に大きな負担がかかってしまうからです。

そして、筋肉がスネの骨膜を繰り返し引っ張ったり、摩擦が起こることで骨膜の炎症が生じます。

特にスネ付近に付着している前脛骨筋・後脛骨筋・腓腹筋・ヒラメ筋・長母指屈筋・長趾屈筋が硬くなったり、機能不全を起こしていると、「シンスプリント」になりやすくなります。

 

 

《 原因 》

・使い過ぎ、オーバーユース

・硬い地面での走り込み

・悪いランニングフォーム

・足に合わない、クッション性のない靴

・筋肉の酷使

・筋力不足、柔軟性不足

・扁平足

 

 

《 症状分類 》

【ステージ1】 痛みは軽度で軽い運動により、消失する

【ステージ2】 軽い運動により痛みは消失するが、運動後に再び痛みが生じる

【ステージ3】 日常生活には支障はないが、運動中に痛みが生じる

【ステージ4】 局所の痛みが常にあり、日常生活にも支障をきたす

 

初期段階であると運動には支障がないため、そのまま継続して運動をしてしまいがちです。

オーバーユースによって悪化してしまうので、早めに治療をすることが大切です。

 

 

《 治療法・予防法・改善法 》

『足を長期間休めることが、第一!!』

休むことが出来ない場合は、患部を15分くらいアイシングしたり、入念なストレッチでケアしましょう。

 

 

運動時以外にもアイシングを行なうと、より効果的です。

症状が軽くなったからと、すぐに運動を再開すると症状が再発する恐れがあります。

また、日頃から下腿部や足底のストレッチを行ない、柔軟性を高めることも大切です。

土踏まずが下がってきていることも1つの原因なので、土踏まずを上げるためのテーピングやインソールを使用することも効果的です。

 

●痛みがあるけど運動はできるという方

慢性化してしまうこともあります。

さつきが丘接骨院では、症状に合わせて治療法も変えています。

なかなか痛みの取れないシンスプリントにおすすめな治療器は、衝撃波治療器(=体外衝撃波)です。

この治療器はあえて患部の組織を微細損傷させることで新たに組織を回復させ、痛みを軽減させる治療器です。

痛みのある患部はもちろん、シンスプリントの方はスネの外側の筋肉やふくらはぎなどが硬くなっていることが多いので、広範囲に衝撃波治療器を使うことで電療のみの治療法よりも回復期間が早くなります。

 

 

シンスプリントの痛みは我慢して運動をしていると、「疲労骨折」を起こしてしまう場合もあるので、スネに痛みを感じたら、すぐに治療を受けましょう。

 

 

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執筆者:柔道整復師
さつきが丘接骨院・整体院 代表 大谷 尚夫

さつきが丘接骨院・整体院 代表 大谷 尚夫

開院当初より約三五年、常に向上心を持ち患者様のニーズに応えて誠心誠意真心こめて施術する事をモットーにやってまいりました。
時代の流れで外傷の診れない接骨院が増える中、さつきが丘接骨院では長年の経験と実績があり、しっかりと外傷(ケガ)が診れる接骨院として自負しております。

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