内側上顆炎(ゴルフ肘)
- ゴルフやテニスをした後に肘の内側が痛む
- 重いものを持ち上げる時に肘に鋭い痛みを感じる
- パソコンや家事で肘の痛みが続いている
- 痛みのせいで趣味や仕事に集中できない
そもそも内側上顆とは?
内側上顆(ないそくじょうか)は、肘関節の内側にある骨の出っ張りのことです。
内側上顆炎って何?
上記のような症状に心当たりがある方は、もしかすると「内側上顆炎」かもしれません。
内側上顆炎は、別名「ゴルフ肘」とも呼ばれ、肘の内側の痛みが特徴です。
適切な治療を行うことで痛みを軽減し、日常生活を快適に過ごせるようになります。
なぜ、肘が痛いの?治らないの?
原因
内側上顆炎は、肘の内側にある腱や筋肉が繰り返し負荷を受けることで炎症を起こします。
●ゴルフやテニスなどのスポーツ
同じ動きを繰り返すことで、肘に負担がかかります。
●パソコン作業
長時間のタイピングやマウス操作で肘の筋肉が緊張します。
●重いものを持つ作業
日常的に重い荷物を運ぶ方は、肘に負担が集中します。
また、正しいフォームで運動や作業を行わないことも、内側上顆炎の原因となることがあります。特に筋肉が十分に鍛えられていない状態で負荷をかけると、発症リスクが高まります。
改善しない理由
▲適切なケアができていない
放置すると炎症が慢性化し、症状が悪化することがあります。
▲全身のバランスが乱れている
肘の痛みをかばうことで姿勢が崩れ、肩や首の筋肉に余計な負担がかかります。
その結果、肩こりや首の痛みが悪化することがあります。
▲原因となる動作を続けている
痛みの原因となった動作を繰り返すことで、肘への負担が軽減されず、改善が遅れることがあります。
どうしたらいいの?
症状
◆肘の内側の痛み
肘の内側(内側上顆)に鋭い痛みや鈍い痛みを感じる。
痛みは、肘を曲げたり伸ばしたり、手首を曲げたり、指を握る動作(例えば物を持つ動作)で痛みが増します。
重いものを持ち上げたり、反復的な動作で痛みが悪化します。
◆ 肘の内側の圧痛
肘の内側を押すと痛みを感じることがあります。
◆動作時の違和感や力の低下
肘や前腕に力が入りにくい、握力が低下する感じがある。
長時間の動作後に疲労感を強く感じることがあります。
◆腫れや熱感(場合によっては)
重症の場合、内側上顆周囲に軽い腫れや熱感が出ることもあります。
予防法
■無理な動作を避ける
肘や手首を過度に使う動作を控える。
■適度な休憩を取る
長時間の作業やスポーツでは定期的に休む。
■正しいフォームを習慣
スポーツや作業の際、体に負担の少ない動きを心がける。
■ストレッチを行う
手首や肘周辺の筋肉を柔らかくするストレッチを習慣にする。
■筋力トレーニングをする
前腕や手首の筋肉を鍛えて負担を軽減。
■重いものを正しく持つ
肘や手首だけでなく全身を使った持ち方を意識する。
■サポーターを使用
スポーツや作業時に肘を保護するためのサポーターを着用する。
■アイシングでケア
運動後や違和感があるときは肘を冷やして炎症を防ぐ。
治るまでの期間は?
内側上顆炎の回復期間は、症状の程度や治療の方法によって異なります。
【軽度の場合】
2週間~1ヶ月程度で回復することがあります。
【中度・重症の場合】
3ヶ月以上かかることがあります。
早期に治療を開始することで、回復が早まるだけでなく、再発を防ぐことができます。
当院では、患者様一人ひとりに合わせた治療プランを作成し、最短での回復を目指します。
どうしたら良くなるの?
接骨院と整形外科の違い
接骨院と整形外科ではメリットが大きく違います。
それぞれの良さがありますので、把握しておきましょう。
「しっかりと治したい!」
「痛みを取るだけでなく、根本的な改善がしたい!」
「今後のケアやストレッチなどのアドバイスが欲しい!」
このような方にオススメなのは、接骨院です。
当院では痛みのある部位だけでなく、身体全体のバランスを診てその方に合った治療法やアドバイスをしています。
治療方法も電気だけではなく、早期回復に向けて症状に合わせた治療器を組み合わせて施術しています。
特にスポーツをしている方は、柔軟性を高めることでスポーツへのパフォーマンスも上がりますので、ストレッチ指導もしっかり行なっていきます。
「どこに痛みが発生しているのか?を画像で見たい!」
「大切な用事があるので、一時的にでも痛み止めで軽減したい!」
このような方にオススメなのは、整形外科です。
ただし、痛み止めは一時的な軽減にしかなりません。
根本的な改善方法は、痛みのある部位だけでなく、大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)の硬さを取ったり、柔軟性を高めることが重要になります。
あくまで、痛み止めは一時的には効果がありますが、炎症が治まるわけではないことを知っておきましょう。
当院での治療法
当院では症状に合った治療法を患者様に提供しています。
急性の場合は、痛み・炎症が強いのでまずは微弱電流で痛みを取り、アイシングをしていきます。
場合によってはテーピングで固定をします。
痛み・炎症が治まったら肘だけでなく、肩や腕・手首や指までマッサージをして筋肉の凝りをほぐしていきます。
慢性の場合は、最新の治療器で、衝撃波治療器(=体外衝撃波)というものがあります。
体外衝撃波とは、衝撃波を患部に集中させて治療する方法です。
あえて患部の組織を微細損傷させることで、組織を新たに回復させます。
この治療器は慢性の症状に強く、内側上顆炎の他に、肩こりや腰痛、足底腱膜炎やばね指など、慢性の症状には効果があります。
筋力不足・柔軟性低下や猫背も原因の一つになりますので、筋力不足・柔軟性低下の方はエクササイズで向上を目指し、猫背の方はIMS整体や骨格矯正で根本改善していきます。
またテーピングやサポーターを使うことで肘をサポートし、動きを制限して負担を軽減します。
再発予防について
痛みを起こさないようにするためには、自分でストレッチすることが大切です。
腕をほぐすことで肘にかかる負担を軽減できます。