腰椎分離症

  • 腰がズキズキと痛むことが多い
  • 長時間経っていると腰が痛くなる
  • スポーツの後に腰が痛くて動けなくなる
  • 腰を反らすと、腰に強い痛みを感じる
  • 朝起きたときに腰が固まったように感じる

腰椎分離症とは?

腰椎分離症とは、腰の骨(腰椎)が疲れすぎてヒビが入る怪我のことです。
特にスポーツをしている学生や若い人に多く見られます。
背骨の腰の部分(腰椎) は、5つの骨が積み重なってできています。
スポーツなどで何度も腰をひねったり、強く反らしたりすると、腰椎の後ろの部分(椎弓 ついきゅう)にヒビが入ったり折れたりする状態です。

 

 

なぜ、痛いの?治らないの?

原因

●繰り返しの動作による疲労
ジャンプや腰をひねる動きが多いスポーツ(サッカー、野球、バレーボール、体操など)を繰り返し行うと、腰の骨に負担がかかります。
その結果、骨にヒビが入ってしまうことがあります。

●成長期の体の変化
子どもは成長期に骨がまだ柔らかく、強くなる途中です。
この時期に無理をすると、骨が壊れやすくなります。
特に10代の男子に多いと言われています。

●姿勢の悪さ
長時間座っているときに背中を丸めたり、寝転びながらスマホを見る習慣があると、腰に余計な負担がかかります。
これがきっかけで、腰椎分離症になることもあります。

 

 

改善しない理由

▲無理に運動を続けている
痛みがあるのにスポーツや激しい動きを続けると、骨が回復せず悪化する。

▲適切な治療を受けていない
放置したり、自己流のケアをしていると治るのが遅くなる。

姿勢が悪いまま生活している
猫背や反り腰が続くと、腰に負担がかかり続けてしまう。

安静にしすぎて筋力が低下している
休みすぎると腰を支える筋肉が弱くなり、痛みが長引くことがある。

骨が自然にくっつきにくい年齢になっている
成長期を過ぎると、骨の回復が遅くなり、ヒビが残りやすい。

体幹の筋力が弱い
腹筋や背筋が弱いと、腰への負担が増えてなかなか治らない。

ストレッチやリハビリをしていない
筋肉の柔軟性が低いと、腰の負担が減らず改善しにくい。

体のバランスが崩れている
骨盤や背骨の歪みがあると、腰に負担がかかり続ける。

栄養不足(カルシウム・ビタミンD不足)
骨の回復に必要な栄養が足りないと、治るのが遅れる。

ストレスや疲労がたまっている
筋肉が緊張し血流が悪くなると、回復が遅れる。

 

 

予防法を教えて!

症状

◆腰が痛い(特に運動後や長時間の姿勢維持で痛む)
スポーツの後や、長時間立っていたり座っていたりするとズキズキするような痛みが出る。

◆体を後ろに反らすと痛みが出る
背中をそらす動作(伸びをする・後ろに倒れる)をすると、腰にピリッとした痛みが走る。

◆長時間座っていると腰が重くなる
授業や仕事でイスに長く座っていると、腰がだるくなり痛みが強くなることがある。

◆朝起きたときに腰が固まったように感じる
朝、布団から起き上がるときに、腰がガチガチに固まったような感じがする。

◆お尻や太ももに違和感やしびれを感じることがある
進行すると、神経が圧迫されて、お尻や足がジンジンしびれることもある。

◆腰の痛みが片側だけに出ることが多い
腰椎分離症は、片方の腰の骨にヒビが入ることが多いため、左右どちらかだけが痛むことが多い。

◆運動パフォーマンスが落ちる
スポーツをしていると、痛みで思うように動けなくなったり、ジャンプやダッシュがしにくくなる

 

 

予防法

■背筋を伸ばして座る・立つ
猫背や反り腰になると、腰に負担がかかります。

■長時間同じ姿勢を続けない
1時間に1回は立ち上がって体を動かしましょう!

■スマホを見るときは前かがみにならない
下を向きすぎると、腰に余計な負担がかかります。

■腹筋・背筋をバランスよく鍛える
体幹が弱いと、腰に負担がかかりやすくなります。

■スクワットやプランクを取り入れる
腰を安定させるために、下半身の筋肉も大切!

■運動前後にストレッチをする
筋肉が硬いと、腰に負担がかかりやすくなります。

■特に太もも・お尻・腰のストレッチを意識する
これらの筋肉が硬いと、腰が引っ張られて負担が増えます。

■カルシウム(牛乳・小魚・チーズ)、ビタミンD(きのこ・鮭・卵)、マグネシウム(ナッツ・海藻類)を摂る
カルシウムは骨を丈夫にして、ビタミンDがカルシウムの吸収を助け、マグネシウムは骨の健康をサポートする役目があります。

■寝るときの姿勢を意識する
柔らかすぎるベッドは腰に負担がかかるため、適度な硬さのマットレスを選びましょう。

■スポーツのしすぎに注意!
連日ハードな運動を続けると、腰の骨に疲労がたまりやすくなります。
しっかり休息をとることも大切!

 

 

治るまでの期間は?

症状の重さによって回復までの時間は異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

【軽症の場合(骨に小さなヒビがある)】
1〜3ヶ月で改善することが多い

【中程度の場合(ヒビが大きい・痛みが強い)】
3〜6ヶ月の治療が必要することが多い

【重症の場合(長期間放置している・腰椎すべり症になっている)】
6ヶ月以上かかることもある

 

 

どうしたら良くなるの?

「しっかりと治したい!」
「痛みを取るだけでなく、根本的な改善がしたい!」
「今後のケアやストレッチなどのアドバイスが欲しい!」
このような方にオススメなのは、接骨院です。
当院では痛みのある部位だけでなく、身体全体のバランスを診てその方に合った治療法やアドバイスをしています。
治療方法も電気だけではなく、早期回復に向けて症状に合わせた治療器を組み合わせて施術しています。
特にスポーツをしている方は、柔軟性を高めることでスポーツへのパフォーマンスも上がりますので、ストレッチ指導もしっかり行なっていきます。

 

「どこに痛みが発生しているのか?を画像で見たい!」
「大切な用事があるので、一時的にでも痛み止めで軽減したい!」
このような方にオススメなのは、整形外科です。
ただし、痛み止めは一時的な軽減にしかなりません。
根本的な改善方法は、痛みのある部位だけでなく、大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)の硬さを取ったり、柔軟性を高めることが重要になります。
あくまで、痛み止めは一時的には効果がありますが、炎症が治まるわけではないことを知っておきましょう。

 

 

当院での治療法

当院では症状に合った治療法を患者様に提供しています。

痛みが強い場合は、安静が第一優先です!

①電気療法
電気をかけることで、痛みを抑えたり、周りの筋肉をほぐす効果になります。
痛みが強い場合・急性の場合は、冷やすことで炎症を抑えます。

<特殊治療器使用>
細胞や組織が損傷すると、身体の中に流れている生体電流がうまく流れなくなり、プラスイオンとマイナスイオンのバランスが崩れてしまいます。
バランスが崩れた組織内のプラスとマイナスイオンを正常な状態に戻して、痛みや筋肉の萎縮を改善します。

上の写真はアイスレボックスといって、微弱電流治療器で組織修復したい箇所にー2℃まで冷えたヘッドを当てることで炎症や痛みを抑えることに効果的な治療器です。

症状が落ち着いてきたら、患部を温めて血流を良くしましょう。

また、患部を動かすと痛みが出る場合は、コルセットを装着することをおすすめします。
腰を反ると痛い方、こちらの動画を参考にしてください。

装着の方法間違っていませんでしたか?
腰を反ると痛い方が、「逆巻き」に付けてください。

②手技療法
筋肉をほぐしたり、関節の可動域を高めることで痛みが取れ、パフォーマンス向上にも繋がります。

③運動療法
固まっている筋肉を伸ばしたり、弱っている筋肉を鍛えることで、再発予防になります。

 

 

執筆者:柔道整復師
さつきが丘接骨院・整体院 代表 大谷 尚夫

さつきが丘接骨院・整体院 代表 大谷 尚夫

開院当初より約三五年、常に向上心を持ち患者様のニーズに応えて誠心誠意真心こめて施術する事をモットーにやってまいりました。
時代の流れで外傷の診れない接骨院が増える中、さつきが丘接骨院では長年の経験と実績があり、しっかりと外傷(ケガ)が診れる接骨院として自負しております。

詳細はこちら