肩甲骨はがし
- 肩甲骨周りが硬い
- 動きや可動域を改善したい
- 筋肉をほぐしたい
- 腕の上がりが悪い
- 猫背を治したい
肩甲骨はがしとは?
肩甲骨とは、背中の上方にある大きな逆三角形をした平らな骨で、主に四肢の動きや姿勢を保つのに重要な役割を果たしています。
本来の肩甲骨の正しい位置は、胸を張る姿勢をすると自然と左右の肩甲骨が近づいている位置が正しいのです。
ただ、多くの人は姿勢の悪さや周りの筋肉の影響で、本来正しい位置にあるはずの肩甲骨が離れてしまっているため、正しい位置に戻してあげることが大切です。
自分自身で肩甲骨のストレッチをしている人でも、意外と動かせていない筋肉もあります。
そこで、意識をして動かすことも大切になってきます。
肩甲骨はがしとは、肩甲骨周りの筋肉や組織をほぐして、動きや可動域を改善することです。
肩甲骨はがしは、骨を動かしたり、ほぐしたりすることで筋肉の動きを改善できます。
肩甲骨はがしをすることによって、筋肉の柔軟性や肩甲骨の可動域が上がるだけでなく、血流が良くなったり猫背などのができる効果があります。
効果・メリット
●肩こり・首こり解消
肩甲骨のはがしの一番は、肩こり・首こり解消です。
主にこりの原因は、筋肉の硬さ・柔軟性の低下・血行不良です。
肩甲骨周りの筋肉をほぐし、可動域を上げることで、血行も良くなります。
●四十肩・五十肩の改善
背中が丸まった姿勢で腕を上げ下ろしすると、肩関節に負担がかかり、腱板(けんばん)と言われるインナーマッスルに炎症が起こり、四十肩・五十肩の原因となります。
加齢、身体の歪み、不規則な生活習慣も要因とされていますが、どれも断定できる要素ではありません。
●姿勢改善
猫背や巻き肩など姿勢が悪い方にも肩甲骨はがしはおすすめです。
特にデスクワークが多かったり、スマホを長時間使っている方は、肩甲骨につながる筋肉が固まりやすい傾向があります。
肩甲骨はがしで筋肉のこわばりをほぐすことで、肩甲骨が正しい位置に戻り、姿勢の改善を期待できます。
●冷え・むくみの解消
冷えやむくみなどは、血流が悪くなることで生じます。
肩甲骨はがしは、首や肩の血行を促進させるため、冷えやむくみの解消も期待できます。
●内臓の不調
姿勢の悪さは内臓の各器官を圧迫し、胃腸や肺などの働きに影響を与えます。
肩甲骨が固まることで自律神経のバランスが崩れ、消化器官の働きが鈍くなり、便秘や下痢が起こることもあります。
肩甲骨まわりの動きの悪い筋肉
■僧帽筋(そうぼうきん)
首から肩や背骨へと広範囲に広がっている筋肉で、肩甲骨を動かし頭を支える大事な働きをしています。
僧帽筋の動きが悪くなると、連動して肩甲骨の動きも悪くなり、頭痛や肩こりを引き起こす原因となります。
■前鋸筋(ぜんきょきん)
腕を前に突き出すときに使われる筋肉で、脇の下あたりで肩甲骨と肋骨をつないでいます。
日常生活ではあまり使わないのですが、この筋肉が固まると背中が丸まって腕を上げにくくなり、肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)の原因になります。
■肩甲挙筋(けんこうきょきん)
物を持ったり、横を向いたり、肩をすくめて上げる動作に関わる筋肉で、頭を支える役割もあります。
パソコンの操作やスマートフォンを見るなど、頭を前に出した姿勢が日常化すると、徐々に負荷が肩甲挙筋にかかり、肩こりと首こりを引き起こします。
柔軟性チェック方法
自分の肩まわりの状態をチェックしてみましょう。
肩甲骨を触る
片手を背中側に回し、同側の肩甲骨を触る。
肩甲骨の先端に触れればOKですが、柔軟性が高まれば肩甲骨全体や上方までつかめるようになります。
初めは無理をせず、まずは背中から肩甲骨が浮き出る感覚をつかみましょう。
後ろで手を合わせる
両手を背中に回し、手のひらを合わせる。
このとき指先を上に向けます。
柔軟性が高ければ、すき間を空けずに両手のひらをぴったり合わせることができます。
手を合わせながら、左右の肩甲骨を中央に寄せることを意識しましょう。
交差させた手を触る
肩の上下から交差するように左右の手を背中に回し、指と指が触れるかチェック。
柔らかくなれば指を組んだり、手首をつかんだりもできます。
肩甲骨の柔軟性には左右差があるので、左右両方で試して確認しましょう。