肘内障
- 知らぬ間に泣き出し、腕が上がらない
- 兄弟で遊んでて腕を引っ張った
- 腕を触ろうとすると、嫌がる
- 腕をだらんとしている
- 腕を痛がっているが、腫れや赤みはない
肘内障とは?
肘関節にある橈骨という骨の端っこが輪状靱帯(バンドのような役割)から逸脱した状態。
1歳~4歳くらいの子供に多く見られます。
肘内障は腕を上げると激痛が走るため、腕をだらんと下げた状態で動かさなくなります。
肘を動かさない限り、激しい痛みは生じないため、多くの子供は泣くことなく少し寂しそうな表情をします。
※骨折の場合は、骨を包んでいる骨膜が破れる動かなさくても「常に痛い」という状態が続き、ほとんどの子供は大声で泣いています。
特に骨折した部分を指で押すと激しく痛がったり、腫れを生じますが、肘内障はこのような症状はあまり見られません。
肘内障が起こる原因
・腕を引っ張った
・転んで、手をついた
・腕をひねった
・肘をぶつけた
・寝返り
などが、多く起こりやすい原因です。
この中でも、子供の腕を引っ張った時に起こることが一番多いです。
さつきが丘接骨院での治療
徒手整復を行います。
その後、5分~10分くらい時間を置き、子供に「万歳」の姿勢をしてもらうと、腕が上がり、元通りに使えることが確認できます。
肘内障は輪状靱帯が発達していないことが原因で起こるため、基本的には8歳くらいを過ぎると、ほとんど見られなくなるものの、癖になって何度も肘内障を起こしてしまうことが多いようです。
いきなり引っ張るのは避け、手を引く必要がある時は、優しく手の平を握ってあげて下さい。