ヘバーデン結節
- 指を軽くぶつけるだけで激痛が走る
- 指先を使うとズキズキ痛む
- 赤く腫れている・コブができている
- 第1関節に水ぶくれのようなものがある
- 第1関節だけ曲がっている
手指の第1関節を見て、
「もしかして、私・・・」と思ったり
していませんか?
ヘバーデン結節とは
指の変形性関節症の一種で、指の第1関節(DIP関節)が変形して曲がってしまう原因不明の疾患です。
ちなみに、第2関節(PIP関節)に生じる類似疾患をブシャール結節と言います。
第1関節の背側にコブ(結節)ができるのが特徴です。
また、ミューカスシスト(粘液嚢腫)と呼ばれる水ぶくれのようなものができることもあります。
ヘバーデン結節の進行状況3段階
①急性期
手指の関節の痛み・腫れ
作業時・作業後にジンジンするような痛み
②進行期
手指の関節部分の隙間が狭くなる
水が溜まったり、骨が曲がり関節がポコッと出てくる
見た目にも明らかな変化アリ
③慢性期
痛みが軽減し、気にならない
ただ、突然痛みと共に変形が発生することもアリ
ヘバーデン結節は1〜2年で症状が自然消滅し、自然治癒します。
ただし、再発することもあります。
ヘバーデン結節について知ろう!
40歳代以降の女性に多く見られるため、加齢が原因の一つとされていますが、はっきりした原因は不明で・・・
●使いすぎ
年齢と共に軟骨のすり減り、関節の弱体化、そこへ負担がかかり耐えきれず、痛み・腫れ・変形になる
●遺伝
体質が似ている
特に母親や祖母がヘバーデン結節だった方は要注意
●ストレス
自律神経の交感神経が優位になり、血管が収縮して血流が悪化 → 血行不良 → 痛み↑
●ホルモンバランス
エストロゲン減少による関節の炎症が起こりやすい
(エストロゲン減少は更年期障害にも繋がります)
●コーヒーの飲みすぎ・カフェイン入りの飲み物を好む
普通の水を飲まない方は、水分摂取不足で関節が弱くなる
症状
人差し指〜小指にかけての指の第1関節が(親指にも見られることアリ)・・・
●赤く腫れる
●骨が曲がる
●コブができる
●水ぶくれのようなものができる
例えば・・・
< 痛みについて >
●洗い物で指先を軽くぶつけるだけで激痛
●小銭が取り出せない
< 腫れについて >
●指輪が入らなくなった
●指を曲げるとこわばる
< 変形について >
●指先が横に曲がってきた
●指の関節の節々が太くなってきた
なりやすい職業
●主婦
●調理師
●介護職
●楽器演奏者(ピアノ、ギターなど)
●美容系(美容師、ネイリストなど)
●電気工事関係
●パソコン作業
●レジ打ち
知っておこう!
ヘバーデン結節と関節リウマチの違い
ヘバーデン結節
●指の第1関節が腫れる(但し、ブシャール結節は第2関節)
●腫れや変形は指だけ
●水ぶくれのようなコブが爪付近にできる
●X線検査(=レントゲン)で関節の狭さや骨のとげが突出などの症状が見られる
関節リウマチ
●指の第2関節に起こりやすい(その他、手足・全身の関節)
●左右対象に現れる
●朝に見られる症状(関節のこわばり・だるさ・関節の痛みなど)が出る、昼間や夜は緩和
●免疫異常にて微熱・だるさ・疲労感・食欲不振・喉や口の乾きなどの症状
●血液検査で数値に現れる