ゴルフ骨折(疲労骨折)

  • ゴルフのスイング時に脇腹に痛み
  • 毎日ゴルフをしていたら背中が痛くなってきた
  • 肋骨を圧迫すると痛い
  • 息を吸うと痛い
  • 咳やくしゃみが痛い

ゴルフ骨折とは?

ゴルフ時に肋骨が折れたり、練習のしすぎで繰り返しの負荷によって肋骨を痛めてしまうことがあります。
主にスイング時で前傾姿勢から身体を大きく捻転させる動きが繰り返されることによって発症します。
肋骨の中でも、5~8番目の肋骨骨折が多く、特に7番目が骨折しやすいと言われています。
普段運動をしていない人や久しぶりにゴルフをした人、ゴルフのしすぎな人にみられます。

 

 

なぜ起こる? なぜ治らないの?

原因

●不適切なスイングの技術

ゴルフのスイングは、正確でバランスの取れた動きが求められます。
不適切なスイングの技術過度な力を入れることによって、肋骨に過度の負担がかかり、痛みや損傷が生じる可能性があります。

●過度なトルクや回転
ゴルフスイングは身体のトルクと回転を伴います。
これにより、肋骨周辺の筋肉や組織にストレスがかかり、痛みや損傷が引き起こることがあります。

●過度な練習
過度なゴルフの練習や継続的なプレーは、肋骨やその周辺の組織に過剰な負担をかける可能性があります。
これが繰り返されると、肋骨の痛みや損傷が生じやすくなります。

●不適切な装備
ゴルフのクラブやシューズが適切でない場合、身体に不自然な負担がかかり、肋骨の痛みが引き起こる可能性があります。

●コースの地形や環境
ゴルフ場の地形が不均一である場合、特に坂や不安定な地面でのプレー中に転倒や捻れが生じ、それが肋骨に影響を与えることがあります。

 

改善しない理由

▲損傷の深刻さ
肋骨の損傷が深刻で、骨折や裂傷などがある場合十分な時間と治療が必要です。
特に、肋骨は呼吸に関連するため、完全な回復までには時間がかかります。

▲再発や悪化
治癒途中にゴルフや他の活動を再開しすぎると
損傷が再発したり悪化する可能性があります。
十分な休息とリハビリテーションが必要です。

▲不適切な治療
骨折の種類や程度によって適切な治療が異なります。
不適切な治療計画が立てられたり、患者が医師の指示に従わなかったりすると、骨折の治癒が妨げられる可能性があります。

▲関連する筋肉や組織の問題
肋骨の痛みは、単に骨の損傷だけでなく周囲の筋肉や組織にも影響を与える可能性があります。
これらの組織の問題が適切に治療されていない場合、痛みが持続することがあります。

▲慢性的な状態
肋骨の痛みが慢性的な問題になることがあります。
これは、長期間にわたり繰り返し発生する場合や、基本的な原因が解決されていない場合に起こる可能性があります。

▲個々の身体の違い
個人差があり、同じ症状でも個人ごとに回復の速さや方法が異なります。
また、他にも健康状態や生活スタイルが影響を与えることがあります。
咳やくしゃみをよくする方も肋骨に響くため、通常の回復より長引く可能性があります。

▲適切な休息が取れていない
骨折の治癒には十分な休息が必要です。
患部に負荷をかける活動やスポーツを早期に再開すると、骨折の回復が遅れるか再発する可能性があります。

▲骨折部位へのストレス
治療中に骨折部位に過度なストレスがかかると、治癒が妨げられることがあります。
これは、リハビリテーションが十分でないか、再発防止のガイドラインが守られていない場合に起こります。

▲基礎的な健康状態
患者の基礎的な健康状態や骨密度栄養状態などが治癒に影響を与えることがあります。
これらの要因が不適切であれば、治癒が遅れる可能性があります。

 

 

症状、予防法を教えて!

症状

●強い痛み
骨折が発生すると、激しい痛みが感じられます。
この痛みは、怪我をした部位や骨によって異なりますが、動かすことや触れることで増すことがあります。
特に肋骨の場合は、痛めた直後より1週間経ってから強い痛みが出てくることが多いです。

●咳やくしゃみで痛い
身体の内部は肋骨で覆われています。
そして肋間筋、呼吸補助筋、腹筋なとが関わっていますが、その中でも特に外肋間筋や内肋間筋は肋骨の動きに関わる部分なため、咳やくしゃみをすると響くようになっています。

●腫れと内出血
骨折した部位が腫れて赤く変色することがあります。
これは、周囲の組織が損傷されて出血が起こるためです。

●動かせない部位
骨折がある部位は通常動かせなくなります。
このため、その部位を動かすことが非常に痛みを引き起こします。

●変形
重篤な骨折の場合、骨が正しい位置に収まっていないため、部位が変形している可能性があります。
変形が見られる場合は、直ちに医療の専門家の診察が必要です。

●痛みや不快感の増加
骨折が治癒するまでの期間中、痛みや不快感が続くことがあります。
また、特に急激な動きや圧力がかかると、これらの症状が増加することがあります。

 

予防法

●適切なウォーミングアップとストレッチ
ゴルフを始める前に十分なウォーミングアップとストレッチを行い、筋肉や関節を十分に柔らかくしましょう。
これにより、スイング中の怪我のリスクを軽減できます。

●正しいスイング技術の習得
正しいゴルフスイングの技術を習得し、コーチやプロの指導を受けることで、不適切なスイングによる負担や怪我を減少させることができます。

●適切な装備の使用
適切なゴルフクラブやシューズを使用し、身体にフィットしたクラブを選ぶことで、スイング時の負担を軽減できます。

●ゴルフ場の安全対策
ゴルフ場の安全対策や注意事項に留意しましょう。
特にプレー中に他のプレイヤーやカートとの衝突を防ぐために安全な距離を保つことが重要です。

●安定した姿勢の維持
スイング時やプレー中に安定した姿勢を保つことで、無理な負担を避けることができます。
バランス感覚を養いましょう。

●慎重なプレー環境の確保
ゴルフ場の地形やコース上の障害物
に注意し、安全なプレー環境を確保することが重要です。
不均一な地面や落ち葉に注意を払いましょう。

●適切なフィットネスと体力トレーニング
ゴルフに適したフィットネスプログラムや体力トレーニングを行い、筋力や柔軟性を向上させて怪我の予防に努めましょう。

●痛みや不快感を無視しない
痛みや不快感がある場合は無理にプレーを続けず、医療専門家に相談してください。
早期の対応が怪我の深刻化を防ぎます。

 

肋骨骨折してしまったら...
速やかに病院で診察してもらいましょう。
医師が適切な診断を行い、必要に応じて画像検査(X線やCTスキャン)を行います。
肋骨骨折の場合、安静が治癒の鍵となります!
深呼吸や咳、くしゃみなどの動作が痛むことがあるため、患部を安定させるために胸帯や包帯が使用されることがあります。

 

 

治るまでの期間は?

肋骨の骨折の治りには一般的な目安がありますが、個人差や具体的な状況によって異なることを考慮する必要があります。

【軽度の骨折の場合】
通常、軽度の肋骨の骨折は2~4週間で治癒することが期待されます。
この期間中は、痛みや不快感が続くことがありますが、徐々に改善されることが一般的です。

【中程度から重度の骨折の場合】
より重度の骨折複数の肋骨が関与する場合、治癒には4週間以上かかることがあります。
痛みが強い場合は、痛みの管理や安静が重要です。

一人一人の体質や健康状態により、治癒速度は異なります。健康状態が良好であれば、治癒が早まることがあります。

 

 

どこに行ったらいいのかわからない...そんな時は..

「しっかりと治したい!」
「痛みを取るだけでなく、根本的な改善がしたい!」
「今後のケアやストレッチなどのアドバイスが欲しい!」
このような方にオススメなのは、接骨院です。
当院では痛みのある部位だけでなく、身体全体の柔軟性やその他で気になるところを診てその方に合った治療法やアドバイスをしています。
治療方法も電気だけではなく、早期回復に向けて症状に合わせた治療器を組み合わせて施術しています。
特にスポーツをしている方は、柔軟性を高めることでスポーツへのパフォーマンスも上がりますので、ストレッチ指導もしっかり行なっていきます。

 

「どこに痛みが発生しているのか?を画像で見たい!」
「大切な用事があるので、一時的にでも痛み止めで軽減したい!」
このような方にオススメなのは、整形外科です。
ただし、痛み止めは一時的な軽減にしかなりません。
根本的な改善方法は、痛みのある部位だけでなく、大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)の硬さを取ったり、柔軟性を高めることが重要になります。
あくまで、痛み止めは一時的には効果がありますが、炎症が治まるわけではないことを知っておきましょう。

 

当院での治療法

当院では症状に合った治療法を患者様に提供しています。

①電気療法
電気をかけることで、痛みを抑えたり、リラックス効果に繋がります。

②炎症を抑える療法
アイスレボックスというマイナス2℃まで冷やせるアスリート選手でも使用している特殊な機械で炎症を抑えます。

【生体は組織や細胞が損傷を受けると、本来プラスとマイナスイオンの電流が身体には流れていますが、炎症を起こすとバランスが乱れてしまいます。
バランスの崩れた組織を正常な状態に戻すため、この機械で電流を流すことで疼痛を改善させます】

③固定療法
肋骨骨折は安静が大切です。
当院では、バストバンドを使って肋骨を固定し骨折部を保護し安静を保ちます。
また、バストバンドを巻くことで咳やくしゃみをした際に肋骨が広がるのを抑え、痛みを最小限にしてくれる効果があります。

 

 

執筆者:柔道整復師
さつきが丘接骨院・整体院 代表 大谷 尚夫

さつきが丘接骨院・整体院 代表 大谷 尚夫

開院当初より約三五年、常に向上心を持ち患者様のニーズに応えて誠心誠意真心こめて施術する事をモットーにやってまいりました。
時代の流れで外傷の診れない接骨院が増える中、さつきが丘接骨院では長年の経験と実績があり、しっかりと外傷(ケガ)が診れる接骨院として自負しております。

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